映像デジタルの時代にもまだまだフィルムの世界がある。CMや映画などではフィルムの質感にこだわった撮影が多く、水中も同じようにフィルムで撮影される。どのように水中で撮影されるかというと、陸上と同じフィルムのムービーカメラを水中ハウジングというのに入れて撮影するのである。日本に何台とない水中ハウジングにムービーカメラを入れるのだが、フィルムマガジンのフィルムは3分しか撮影できない。そのうえ、陸上での重量は重く4名ほどで移動させたり、露出や距離を計り、ピントを調整しながらとたいへんなのだが、その質感はデジタルにない映像を作り出していく・・・今日もこのハウジングにムービーカメラを入れて新たな水中映像が撮影されていくのだろう。(photo&text by Ujigawa) |